一般に帯状疱疹（たいじょうほうしん）や単純疱疹（たんじゅんほうしん）を指しますが、性感染症（ＳＴＤ）の場合｢性器ヘルペス」と呼ばれます。


症状は、性器や肛門周辺、口唇などにかゆみを伴った小さな赤いブツブツや水ぶくれが現れます。次第にそれが破れて潰瘍（かいよう）になります。

強く痛みを感じ発熱したり、太もものリンパ節が腫れ、痛みを感じたりします。

特に女性は、子宮頚管（しきゅうけいかん）や膀胱（ぼうこう）にまで感染が及び、痛みで排尿も困難になる場合があります。

また、一年以内に再発する確率が８０％以上と言われる恐ろしい病気です。


セックス、オーラルセックスなど、粘膜の接触により感染します。

表面的に症状が現れていなくても感染していれば、性器周辺の皮膚や粘膜からパートナーに感染することもあります。

さらに、口唇（こうしん）ヘルペスを発症している時でも、パートナーの性器や口唇に感染する可能性もあるため、オーラルセックスやキスは避けなければなりません。


性感染症の予防にはコンドームの使用がすすめられていますが、性器ヘルペスの場合性器のみの症状と限らないため完全とは言えません。


感染した場合、医師の診断を受け治療をすれば症状は抑えることはできますが、ウイルスを完全に死滅させることは残念ながらできません。

再発を繰り返す人は、それを抑えるための治療もあります。

１年に１度くらいは性感染症の検査をし、また、自分自身やパートナーが自覚症状があればすぐに診断を受け、一緒に治療を進めていくことが大切です。